#199 岩手県盛岡(2)
2007年7月24日O.A
松本竣介と岩手山
静謐なる青の世界を描き続け、日本美術史に名を残す画家・松本竣介。13歳で聴覚を失った後も、くじけることなく美の道を進み続けました。そして第2次大戦中に国家の統制を受けても、己の美の世界を曲げず、己が美しいと思うもののみ描き続けました。そんな松本の心のよりどころが、岩手山の美しさだったそうです。ゆえに16歳の時に描かれた作品『山景』を見ると、美しき青を主調にして岩手山が描かれているのです。そんな松本の残した作品は、美術館を訪れる人々に、静かなる感動を与え続けているのです。
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