#195 秋田県八郎潟
2007年6月26日O.A
美貌の作家が愛した風景
昭和初期、文壇の話題をさらった一人の秋田美人がいました。彼女の名は、矢田津世子。文豪・坂口安吾をはじめ、数多の男たちが恋焦がれた女流作家でした。
そんな彼女が36年の短い生涯の間愛し続けたのが、故郷・秋田。中でも森山の頂から眺めた八郎潟の湖面の美しさが深く心に残っていたそうです。
少女の頃には、陽光を受け湖面がきらめく瞬間を「鏡だ、鏡だ」とはしゃいだこともあったそうです。そんな秋田への想いは、彼女の創作意欲の源であり続けました。
ゆえに彼女の代表作「茶粥の記」にも秋田に関する記述がいくつも残されています。美貌の作家が愛した秋田の風景を楽しんでみてはいかがですか。
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