#192 秋田県角館
2007年6月5日O.A

  • 自然がもたらす芸術


  • 北の小京都・角館を代表する伝統工芸・樺細工。山桜の樹皮を箱や筒に張り込んで装飾する職人仕事です。そんな樺細工は下級武士の内職として始まったゆえ、かつては軽んじられていました。この評価を覆させた人物が、柳宗悦。昭和の代に、全国各地の伝統工芸を再評価し存続に勤めた人物です。その宗悦が真価を見出した工芸が角館の樺細工。桜という素材そのものの美しさを生かした樺細工を『材料に立つ工芸品』と呼び、賞賛したのです。彼の力もあり、樺細工は角館を代表する伝統工芸へと発展を遂げることとなったのです。

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