#189 栃木県鬼怒川
2007年5月15日O.A

  • 染まるが如きディープグリーン 〜田山花袋と鬼怒川〜


  • 春になると新緑とのコントラストが美しい、鬼怒川の渓谷。この美景に心奪われた作家―それが田山花袋です。『布団』などの小説家として知られる花袋ですが、彼のもう一つの顔が紀行文の名手。全国の美景、温泉の魅力を美文で伝え続けたのです。
    1895年(明治28)、花袋は一人、地図を頼りに、今市から鬼怒川源流の旅に出かけました。道中、彼の目を楽しませたものこそが、鬼怒川を流れる清流だったといいます。
    そんな花袋が鬼怒川に残した賛辞―
    「C瑩玉の如く、急駛矢の如く、深碧染むるが如き鬼怒川の水」

    文豪・田山花袋が感嘆した絶景は、今も訪れる人々の目を楽しませてくれています。

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