#179 千葉県銚子
2007年2月27日O.A
犬吠埼灯台物語
「世界の歴史的灯台100選」に選出された名建築・犬吠埼灯台。この灯台は、二人の匠の情熱によって作られました。設計を担当した匠は英国人R・H・ブラントン。
彼は、地震国・日本のために、耐震性の高い灯台建築を志していました。しかし、当時の日本製レンガはブラントンの希望にかなうものではなく、工事は難航。そんな時、この問題を解決すべく現れた匠が、すでに土木集団・黒鍬衆のリーダーとしてその存在が知られていた中沢孝政なのでした。
中沢は良質な土を自ら探し出し、ブラントンの眼鏡にかなうレンガを作成することに成功。中沢の熱意に刺激を受けたブラントンは「二重円筒」という耐震性の高い独自の建築法を考案(明治7年11月15日に完成)。こうして120年以上経った今もなお人々を魅了しつづけている「犬吠埼灯台」は作り出されたのです。その影には、真の「匠」の想いが感じとられます。
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