#172 秋田県秋田
2007年1月9日O.A
美女の都と魔性の作家 〜谷崎と秋田〜
『痴人の愛』『細雪』などの作品を残した文人・谷崎潤一郎。
耽美的な作風で、読書家を魅了し続けている人物です。
明治44年(1911)、当時26歳だった谷崎は、友人と共に秋田を訪れました。
この時、谷崎の目に映ったもの─
それは秋田を行きかう女性たちの美しさでした。
タバコ屋の娘や宿屋を仕切る夫人までみな美しい。
谷崎は、そんな秋田の地を「美人国」と作品中で賞賛しています。その作品の名は「ひょう風」─
谷崎が文壇で注目されるきっかけとなった作品です。
美女の都・秋田は、谷崎の感性を大いに刺激した街ということは言うまでもありません。
[0]もどる
(C)フジテレビジョン