#171 秋田県角館
2006年12月26日O.A

  • 秋田蘭画のはじまり 〜小田野直武と平賀源内の出会い〜

  • 東北を代表する観光スポット・角館。黒塀と武家屋敷が有名なこの地は、東北の小京都とまで呼ばれています。
    鎖国の最中、この街で洋画の技術を学び、秋田蘭画の先駆者となった人物がいます。彼の名は小田野直武。

    直武が洋画を志そうとしたきっかけ。それは、平賀源内との出会いにありました。
    秋田地方の物産調査のために角館を訪れ、ふとしたキッカケで画を得意とする若者・小田野直武のことを知った源内。直武の作品を鑑賞後、源内は直武独得の才能に目を付けたのです。その後、源内は直武に遠近法などを駆使した西洋画にまつわる技術を助言。直武はその助言を基に、独自でオランダ画を学び、新たな画法を研究していきました。
    結果、直武独自の「秋田蘭画」というジャンルを開拓したのです。

    鎖国時代に西洋画に注目した、鋭い感性― 小田野直武とは、最先端の技術に裏打ちされた芸術を完成された人物。東洋の香り漂う角館で、先進的な西洋画を完成させたのが、小田野直武なのです。

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    (C)フジテレビジョン