#168 岩手県盛岡(2)
2006年12月5日O.A
ノートに秘められた想い 〜立原道造と盛岡〜
城下町として栄え、様々な建築物が立ち並ぶ街・盛岡。文人の多くに愛されてきた街としても知られています。
この風景を愛する妻に伝えようとした人がいます。彼の名は、立原道造。建築家であり詩人でもある彼が一人、盛岡を旅した時のこと。旅の様子を妻に伝えるため残した詩は「盛岡ノート」として残されました。
「盛岡ノート」には、盛岡での出会いや盛岡の風景が、柔らかな文章とスケッチで記されました。盛岡の壮大な自然を目の当たりにした立原は、「僕の言葉の無力さ!どうしたらおまえにこの風景をつたえることが出来るのだろうか、この風景のよろこびを」と残したのです。
多くの人々に感動を与えた立原の詩―
街の様子は変われど、立原道造が愛する妻に伝え続けた風景― それこそが、ここ盛岡の風景なのです。
[0]もどる
(C)フジテレビジョン