#163 青森県深浦町
2006年10月31日O.A
黄昏時の美しさ
日本海沿いを彩る美しい町・深浦― 夕日が地平線に沈みきる、その貴重な瞬間を体感することができる、とても貴重な町なのです。
その景色に感動した人物がいます。日本が誇る文豪・太宰治です。
「津軽」執筆時、深浦の西海岸に圧倒させられた太宰。その同じ風景を家族に見せたい一心で、故郷・五所川原までの帰路を変更したと知られています。
そこで遭遇した西海岸の風景は黄昏時。太宰は黄昏の海から目が離せなくなり、一人たたずんでいたといわれています。
一面が茜色に染まる美の瞬間。そんな贅沢な一瞬を体感することができるこの場所は、太宰治がその感動を語った時から変わることなく、いまも世に感動を与え続けています。
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