#160 山形県鶴岡市
2006年9月26日O.A

  • 銘菓が語る藩主と領民の関係

  • 藤沢周平の小説などで知られる士道の都・鶴岡。この地の藩主・酒井家は長年、善政を続けたことで知られています。
    そんな酒井家と領民たちのつながりを示す銘菓が「きつねめん」。その始まりは、江戸時代後期に起きた事件にあります。
    天保11年(1840)、幕府より「酒井家を越後へ異動させる」との命が下った時、領民たちは強硬に反対。「何卒居成(いなり)大明神」の幟(のぼり)を押したて、デモを敢行、幕府に異動を撤回させることに成功したのです。この慶事を記念して、領民たちは藩主の「居成」が成功したことと狐の神様「稲荷」をかけて、「きつねめん」というお菓子を作り上げたのです。
    そんな歴史を持つ「きつねめん」は、藩主と領民の深いつながりを今日に伝えています。

    [0]もどる

    (C)フジテレビジョン