#158 新潟県山北町
2006年9月19日O.A
頼三樹三郎と笹川流れ
荒波に浸食された岩肌、多数の奇岩が並ぶ場所・笹川流れ。その昔、ここは人が歩いて通ることも困難な「難所」として知られていました。その難所ぶりは、日本海側を北へ進む際に渡し舟を使わなければならなかったことが物語っています。
そんな場所に訪れたのが、江戸末期の文人・頼山陽の子で、詩人・幕末の志士でもあった頼三樹三郎。
彼は、松島と男鹿の美観を併せ持つこの笹川流れの景観を「松島はこの美麗ありて此の奇抜なし、男鹿もこの奇抜ありて此の美麗なし」と詠みました。
頼三樹三郎が感嘆したこの場所は、今では多くの人でにぎわう観光地として知られています。
日本海の激しい気質からは想像できない美しさをもつ笹川流れ。世界に一つだけの景色は、今もこの場所に残っています。
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