#157 福島県喜多方
2006年9月12日O.A
蔵を守った男・金田実
全国の町並み、山河の風景を一変させた高度経済成長の嵐。喜多方の町もその衝撃と無縁ではありませんでした。伝統ある蔵の数々が「時代遅れの物」とみなされ、破壊されていったのです。
そんな風潮に心を痛めていたのが市内で「金田写真荘」を営んでいた金田実さん。彼は、失われてゆく蔵の存在を人々の記憶に残すため、写真撮影に没頭。1972年には、市内で蔵の写真展を開催し、町の人々に大事なことを思い出させたのです。
喜多方の蔵が独特の魅力を持っていること。そしてその蔵が、喜多方にしかない美しい町並みを形成していることを。以降、喜多方の地では蔵の保存活動が始まり、現在に至っています。
〜何気ない日常にこそ、本当に大事なものが秘められている〜
金田氏は、そんな想いを喜多方の人々に伝えたのです。
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