#154 福島県只見川
2006年8月22日O.A
敬老精神を乗せて
険しい山と激しい急流の間を縫うように走る只見線。この路線は、昭和46(1971)年8月29日に、全面開通しました。
これは、冬の豪雪などに悩まされていた只見の人々にとって、大変喜ばしいことでした。
そのため、一番列車が出発したとき、沿線は小旗を振る人、万歳三唱をする人で埋め尽くされたそうです。その中でも、ある敬老精神に満ちた出来事がありました。
只見の人々は、初めて開通した列車に乗る名誉を老人たちに譲ったのです。それは長年の不便に苦しんだ老人たちに対する優しさだったのかもしれません。
今も只見線は、そんな歴史を乗せて走り続けています。
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