#151 宮城県 秋保温泉
2006年8月1日放送

  • 心を奪いし涼景〜土井晩翠と秋保温泉〜

  • 仙台の奥座敷と呼ばれる名湯・秋保温泉。この名湯を訪れた人々の眼を楽しませ続けているのが、奇勝「磊々峡」です。
    この淡灰青色の奇岩と名取川の清流が作り出した景勝地に、魅了させられた詩人。それが土井晩翠(どいばんすい)でした。「荒城の月」の作詞で知られる晩翠は、第2次世界大戦中、秋保温泉に疎開しました。
    激動の時代を生きた晩翠。その彼の心をしばし奪ったのが「磊々峡」だったのです。
    晩翠は、この感動を「見下ろせば藍をたたうる深き淵 鎮魂台を風掠め行く 真二つに天斧巌をつんざきぬ 三万年前のあけぼの」と詠みました。
    詩人・晩翠の心を癒した磊々峡。今も旅人たちに向けて、清涼なる魅力を発し続けています。

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    (C)フジテレビジョン