#144 北海道 大沼国定公園
2006年6月13日放送
大沼を全国に広めた男〜松浦武四郎と大沼国定公園〜
新日本三景に挙げられる大沼国定公園。ここは、来る者の目を惹きつけ、心を癒し続けています。
幕末・維新の探検家であり、北海道の名づけの親・松浦武四郎。
武四郎は若い時から知識と探究心が旺盛で、多方面で活躍、27才頃まで全国各地を旅し名所旧跡を訪ね歩いた。一年後、時のロシアが蝦夷を狙っているということに危機感を抱いた彼は、蝦夷をくまなく調べ上げ蝦夷の実情を世に知らしめました。
その折、蝦夷に関する莫大な記録や日記を書いた「蝦夷日誌」を残し、その中に大沼や駒ケ岳について詳しく書き記したのです。
文中、全国を回った松浦武四郎は「此地をして東海道、東山道に置かば松島に一等と増すべし」とその美しさを讃えています。
これらの言葉を残した蝦夷日誌は多くの人の目に触れ、風流人の来訪が頻繁になるきっかけを作りました。
また大沼観光の宣伝のはしりといわれ、大沼を日本有数の景勝地として全国に知らしめました。
名立たる探検家・松浦武四郎を唸らせた景勝地は今もこの地にあります。
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