#137 栃木県宇都宮市
2006年4月25日放送
巨匠の眼鏡にかなった石〜大谷石とフランク・ロイド・ライト〜
松が峰教会をはじめ、数々の石造名建築を擁する街・宇都宮。
この地から、採掘される名石が大谷石です。この石の名が、全国に広まったのは、一人の米国人建築家が惚れ込んだことからでした。
その建築家の名は、フランク・ロイド・ライト。近代建築における世界四大巨匠※の一人です。
彼が帝国ホテル建築の際、使用したのが大谷の石でした。この時、ライトは自ら大谷を訪れ、大谷石の山を買い占めたそうです。
こうして建てられた帝国ホテルは、関東大震災の際も大きな被害を受けず、大谷石の優秀性を世に知らしめ、今日に至るまでも、優秀な建材として重宝されているのです。
※近代建築・世界4大巨匠:ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウス、フランク・ロイド・ライト
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