#124 岩手県花巻市
2006年1月24日放送

  • 伝えたき美景〜大沢温泉物語〜

  • かつては市内の湯治場を結ぶ列車が運行されていたほどの温泉郷・花巻。この地で、温泉博物館と呼ばれている名建築が大沢温泉です。
    この建物には各時代の建築様式が共存。文字通り温泉宿の博物館を思わす風情を醸し出しています。

    そんな大沢温泉の名を大いに高めた出来事が幕末にありました。江戸を襲った安政大地震。この地震で岩手の領主・南部利剛(なんぶとしひさ)は傷を負いました。彼は療養のために、この温泉に滞在。その時、目にした大沢の美景に心奪われました。その感動を後世に残すため、「大沢八景画帳」を作成。そして、その美しさを世に広めたのです。以後、美景を擁するこの温泉を訪れる客人は絶えることはありませんでした。
    その中には宮沢賢治、高村光太郎といった芸術家も含まれています。

    この地を訪れれば、利剛公をはじめとする数々の客人を楽しませてきた美景に出会えるはずです。

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    (C)フジテレビジョン