#123 岩手県水沢江刺
2006年1月17日放送
黄金郷の開拓者〜藤原経清と奥州藤原氏〜
平安時代、奥州藤原氏の治世により、東北は100年に渡る栄華を極めました。
そんな奥州藤原氏の開祖に当たるのが藤原経清です。
彼と東北の関わりは、朝廷の命により江刺へ赴任したのがはじまり。当初、経清は、東北を辺境と思っていました。
しかし、地元の豪族・安部一族等との交流を深めるうちに、その考えを改めるようになりました。
この地こそ、己が守るべき世界の中心。その信念のもと、奥州のために生きようと決心したのです。
それゆえ前九年の役の際には、安倍一族と共に戦い、散っていきました。
そんな経清の遺志を、子供たちは継承。彼らは、黄金の恵みをもとに、平和と繁栄に満ちた王国を築き上げました。
その豊かなる様は、黄金の国ジパングという魅惑的な幻想を醸成。
大旅行家マルコ・ポーロ等を介して、はるか彼方ヨーロッパの人々にまで、伝わったのです。
そんなジパング伝説の源泉・江刺の地では、経清に始まる奥州藤原氏の伝統が、今も息づいています。
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