#121 岩手県八幡平市
2005年12月27日放送
先覚者の遺産〜藤根順衛と八幡平〜
東北を代表するリゾートエリア八幡平。この地の鉱山は、昭和20年代、東洋一の硫黄生産量を誇っていました。
それゆえ戦後復興に沸いた時代には、この地は大いに繁栄。雲上の理想郷と称えられるほどでした。
誰もが好況に浮かれる中、硫黄景気以後の未来について、思案に暮れていた人物がいました。
彼の名は藤根順衛。この地の村長をつとめていました。彼は、この地の人々が、さほど気に留めていなかった八幡平の美しさに着目。国立公園指定を得るなどの努力により、ブランド価値を高め、観光を産業の柱にする準備を黙々と進めていました。
この活動は成果を収め、閉山後も八幡平は、観光地として栄え続けているのです。
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