#117 秋田県秋田市
2005年11月29日放送
郷愁薫る地・秋田 〜ブルーノ・タウトと秋田〜
ドイツの世界的建築家ブルーノ・タウト。桂離宮、伊勢神宮などを通して日本建築の美しさを世界に広めました。
そんな彼が、深い郷愁を感じた地。それが秋田でした。ナチス政権樹立により、亡命を余儀なくされたタウト。
彼は旅先・秋田で見つけた男潟からの眺望に心奪われました。松の香りに満ちた湖畔の景観は、故郷・東プロイセンの風景に似ていて、郷愁を駆り立たせたということです。
そんなタウトは、秋田市内を巡った際に美しい民家が佇む様を見て、「秋田はまことに北日本の京都である」と賞賛し、また、「秋田は私たちに親切であった」と秋田の人々の優しさに魅かれ、翌年も再訪するなど、秋田の地を深く気に入りました。
そんな秋田の地は、亡命中で肩身の狭いタウトの心を和ます、郷愁溢れる場所だったのです。
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