#112 山形県銀山温泉
2005年10月25日放送
銀色の夢・情熱の連鎖 〜銀山温泉の改革者〜
大正浪漫の夢を今に伝える銀山温泉。洋風バルコニー建築が立ち並び、黄昏時にガス灯の明かりがともるその様は、旅人をタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。このノスタルジックな風景を生み出した男。それが地元・大石田銀行の頭取・田中豊です。
大正2年(1913)に起きた銀山川の氾濫。この災害により、街の大半が流されるほどの被害を銀山温泉は受けました。田中は、この惨事こそ、むしろ銀山温泉が新たに生まれ変わる好機と考え、己の資産も投資するほどの熱意を込めて、銀山温泉の景観整備に力を注いだのです。
そんな田中の熱意は、地元の大工職人の創作意欲を呼び覚ました。そして田中の街を美しくしようとする情熱により、銀山温泉の美しき景観は誕生したのです。
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