#110 山形県寒河江市
2005年10月11日放送
慈恩寺と林家舞楽の交流
6〜7世紀に、大陸から日本へと伝えられた伝統芸能・舞楽。これは日本最古の音楽である雅楽に舞を伴った芸能です。その中で、平安時代初めに山形に伝わったのが林家舞楽。この地で79代にも渡り、継承されてきた林家舞楽は、日本的なアレンジを行わず大陸伝来のスタイルを留めている、舞楽なのです。
そんな希少な存在である林家舞楽は、室町時代に存亡の危機に立たされました。それは当時の庇護者であった山寺が戦乱に巻き込まれ一時衰亡し、林家は舞楽を守り続けるのが厳しい状況となったからです。
そんな、林家舞楽の苦境を救ったのが寒河江の古刹・慈恩寺。この古刹の庇護を受けることで林家舞楽は苦境を打開し、今日まで舞楽を伝承する事が出来たのです。そんな縁のある慈恩寺で、今も年に一度の大きな法会の際には、林家による舞楽が奉奏されています。
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