#102 福島県裏磐梯
2005年8月9日放送

  • 森は蘇る〜遠藤現夢伝〜

  • 美しき自然景観で知られる裏磐梯の地は、かつて荒涼とした大地でした。
    明治21年(1888)7月15日に起きた磐梯山大爆発によって森林は焼尽し、裏磐梯の地は無数の岩石が転がる荒野と化してしまったのです。

    そんな裏磐梯を緑豊かな森に戻したいと思い、行動に移した一人の男がいました。彼の名は遠藤現夢。会津若松で、味噌や醤油を扱う商人であった彼は、磐梯の地を買い入れ、磐梯施業森林組合を作り、私財を投入し、植林事業を開始したのです。
    この植林事業は大変な作業ではありましたが、磐梯山噴火の被害に、うちひしがれていた周辺の住民に希望を与えることとなりました。こうして長い年月を掛け、緑豊かな森は見事に蘇ったのです。

    [0]もどる

    (C)フジテレビジョン