#100 福島県会津若松市・舘岩村
2005年7月26日放送

  • 会津天神に込めた願い〜ひたむきということ〜

  • 全国にあまたある天神人形。その中でも随一の男前といわれる会津天神。それは、その上品な顔立ちから雛天神とも称されました。この美しき人形には、会津人の仕事に対するひたむきさを伝えるある物語が秘められています。当時会津を治めた武将・蒲生氏郷が、会津若松の産業発展のため、また会津の武士たちの生活の糧となるべくつくられたものが天神人形でした。そして氏郷は、何の経験もなかった武士達に、京より招かれた職人から人形作りのイロハを学ぶことを命じたのです。

    彼らは武士の誇り、身分の違いなど小さなこだわりなどまったく気にせず、職人に素直に教わり、真剣にその技術を覚えました。頑固すぎるとも言われる会津人気質、そんな彼らの一つの事に対するひたむきさを教えてくれる会津天神。

    今でも男の子が生まれると、賢く、真っすぐ素直に成長するようにと祈りをこめて、会津天神を贈る習慣が会津地方には残っているそうです。

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    (C)フジテレビジョン