#96 長野県佐久市
2005年6月28日放送
お姫岩
昔、内山に右大臣藤原内基公と妻の鎌岩御前という人が住んでいました。妻の鎌岩御前はたいそう美人だったそうで、内基公は心から寵愛していました。そんなある日、所用のため都に行った内基公が、いつまでたっても都から帰って来なくなってしまったのです。
鎌岩御前はそれを深く悲しみ、装束を改め岩の上に立ち、天に祈りを捧げました。すると天からの声が聞こえ、白雲が辺り一面を覆い、鎌岩御前の姿は見えなくなってしまったのです。そしてその白雲が晴れた後を見ると、そこには鎌岩御前そっくりの岩が立っていたのです。その後、鎌岩御前は、天に昇り内基公と幸せに暮らす事が出来たそうです。
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