#92 新潟県柏崎
2005年5月31日放送

  • コレクションの街〜新たな世界へ

  • 柏崎は江戸時代後期に北前船での縮布(ちぢみ)商で栄えた町。高級織物であった縮布の相手客はもっぱら都の公家や豪商たちでした。行商人たちは彼らから富と文化を吸収し、日本海側の町に独特の文化を根付かせる事になりました。そうした背景もあり、柏崎の動脈ともいえる国道8号線沿いにはちょっと変わった、コレクション館が集まるようになりました。
    郷土玩具や歴史的貴重品、どんな使い方をするのか想像もつかないほどの珍品等バラエティーに富んだ物が集まってきました。その一つに、普段展示されている茶器を使って、お茶を飲ませてくれる変わった美術館、木村茶道美術館があります。
    木村重義氏が、コレクションを寄贈するにあたり出した条件が、「実際に美術品に触れさせる」というもの。そして昭和59年11月3日に一般公開されるようになり、今では茶道愛好者に愛され、全国各地からお茶を楽しみに訪れる人が絶えないそうです。

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    (C)フジテレビジョン