#82 新潟県新発田・村上
2005年3月8日放送

  • 蕗谷虹児伝

  • 竹久夢二と並ぶ天才画家・詩人と謳われた蕗谷虹児(1898-1979)。若い両親の駆け落ち先、おそらく新潟県阿賀野市水原に生まれ、母方の実家である新発田市に育つ。1920年(大正9年)竹久夢二の紹介で「少女画報」に挿絵を描いてデビュー。モダンな画風で一躍人気画家となった。戦時期活動を休止したが、戦後再び精力的に創作を続けた。
    蕗谷の詩で、最も人々に親しまれたのが「花嫁人形」である。この詩のモデルとなったのが蕗谷の母エツ。15歳で虹児を生み、酒に溺れた夫との貧しい生活に苦しみながら28歳の若さで亡くなったという。そんなエツに、虹児は終生思慕の念を持ち続けた。その想いは前述の「花嫁人形」や絵画「西堀通り」などの名作として結実した。

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