#80 青森県八甲田・蔦温泉
2005年2月22日放送
大町桂月 最期の地
酒と旅をこよなく愛した文人・大町桂月。紀行文学のパイオニアと称される大町桂月が終焉の地として選んだのが蔦温泉であった。そのきっかけとなったのが蔦から酸ヶ湯への旅の道中で、豪雪のため前へ進めなくなった時、蔦の人々に救出されたことであった。蔦の人々の情の深さに心打たれた桂月は、この地に籍を移し、毎年の様に冬ごもりをし、この地を最後の棲家とすることを決心した。そんな桂月はこの世を去る前に、下記の辞世の句を残した。
「娯楽の越ゆる峠の一休み蔦の出湯に身をば清めて」
現在でも蔦温泉旅館の一角には、大町桂月の記念碑が残されている。
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