#63 長野県飯山市豊田村
2004年10月19日放送

  • ふるさと

  • 「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたき ふるさと」

    子供の頃だれもが音楽室で歌った事のある唱歌「ふるさと」。この歌を歌う時、それぞれの故郷の風景がまざまざと目に浮かび、何とも言えない望郷の感情がこみ上げてきます。この歌を作詞した高野辰之のふるさとが長野県豊田村です。文部省に勤務し、日本音楽史の研究と音楽教育の充実に尽力した高野は、少年時代に親しんだ山(大平山)や川(斑川)、父母や友人を思い浮かべては、束の間夢の世界に浸っていたのではないでしょうか。激動の明治を生きた高野にとって、故郷の存在は生きる力の一端だったのです。

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    (C)フジテレビジョン