#59 青森県 むつ市
2004年9月14日放送
会津藩士の不屈の意志
明治維新で敗者となり、賊軍の汚名を着せられた会津藩士。彼らは下北の地に設けられた「斗南藩」へ転封されることになった。だが、この地は稲作が困難な不毛の地。凶作が続き、藩士たちはこの地で飢えに苦しんだ。そんな苦境の中で旧会津藩士たちが取り組み続けたのが藩校・日新館の運営。
彼らが培ってきた誇り「日新館」を復活させるべく、下北の地でも奔走。円通寺に日新館を開いた。そこでは流されてきた会津藩士の他にも、下北の町民や村民などにも教育を施した。そんな教育を受けて育った会津藩士の末裔たちは、青森県の教育界や政界の発展に大きく貢献したという。
彼らが愛した福島の磐梯山を、下北むつの釜臥山と重ね合わせ故郷を偲んだと言われており、釜臥山は「斗南磐梯山」とも呼ばれている。
[0]もどる
(C)フジテレビジョン