#51 山形県 鶴岡市
2004年7月20日放送

  • 藤沢周平が愛した街

  • 潔く、清楚で優美な文体、繊細な描写で多くの人々に愛されてきた藤沢周平の作品に度々登場する海坂藩。これは架空の藩で、彼の出身地である鶴岡(庄内藩)がモデルと言われている。
    実際、鶴岡の情緒豊かな町並み、自然、郷土料理等は藤沢小説の世界を彷彿とさせてくれる。藤沢の故郷への思い入れはひとかたならぬものがあり、小説以外の随筆や寄稿文でも控えめながらも熱い敬慕と、誇りに近い気持ちを語っている。
    彼の作品は、時代小説という形を借りた魂の浪漫紀行なのかもしれない。

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