#46 栃木県 日光
2004年6月15日放送
T・グラバー、異国に見た故郷の風景
幕末期、武器や弾薬の調達に奔走し維新を陰で支え、同時に莫大な富と名誉を掴んだ英国商人 トーマス・グラバー。長崎のグラバー邸が有名だが、彼は明治20年代に日光中禅寺湖畔に別荘を建てた。
当時まだ観光地といえる程ではなかったこの地を愛した理由は、彼の故郷アバディーンの風景と重なるものがあったからだという。そして地元の人たちと共に湖に初めて鱒を放流し、フライフィッシングを楽しんだ。釣った魚を食料にするのではなく「キャッチ&リリース」という紳士的スタイルを伝えたのである。以来中禅寺湖は「日本のフライフィッシングの聖地」と呼ばれている。
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