#43 石川県 金沢市
2004年5月25日放送

  • 加賀のダ・ヴィンチ 大野弁吉

  • 文政13年(1830)頃、一人のからくり師が金沢へとやってきた。彼の名は大野弁吉。弁吉は、1801(享和元)年に京都に生まれ、20歳の時、長崎でオランダ人から医学や理化学、天文学などを学んだ。その後大野町に暮らし、家具や机など生活用品を作る指物師のかたわら、多くのからくり作品を作り上げた。弁吉はこの地で自身の才能を開花させ、ライター、ピストル、世界最古最小のマイクロロボットといわれている飛び蛙など様々な道具を発明した。そんな弁吉の発明で、注目を集めたのが実用写真の開発。焼き増し可能で、数秒で撮影できる湿板写真を自力で発明したのである。その時代に先駆けた才能は「加賀のダ・ヴィンチ」「加賀の平賀源内」と評されている。

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