スタートライン
□Introduction
挫折した元オリンピック・スプリンター選手候補の青年が、盲目のスプリンターの女子高生と出会い、彼女と二人でパラリンピックのスタートラインに立つまでの心の葛藤と成長を描くヒューマンドラマ
オリンピックの陸上選手候補No.1だった青年・今井駿。最終予選で彼はまさかの転倒。
自他共に予想外の番狂わせだった。以来、彼はフィールドから姿を消した。
そんな折、駿はひとりの盲目の女子高生と出会った。「瞳」という皮肉な名前を持つ少女。
印象的な出会いではあったが、二度と会うことはないだろうと思っていた。
現役引退し、ぷらぷらしていた駿は、日本パラリンピック委員会から、盲目のランナーのパートナーになってほしいと依頼される。
パラリンピック競技のひとつ、盲目のスプリンターたちは、GUIDE(伴走者)と寄り添い一体となって走るのだが、そのGUIDEになってほしいとの依頼。
オリンピック選手候補だったプライドを捨てられない駿は、その依頼を断る。
しかし、数ヵ月後、彼は、障害者たちのフィールドに姿を現した。なぜ?
それは、自分の余命がいくばくも無い身体と知ったからだった…。
盲目のスプリンターとGUIDEは、心が通じ合っていないと一緒に走り切ることは出来ない。
心と心で会話をし、手と手を紐で固く結び合って駆け抜ける。
そう、小指と小指が赤い糸で結ばれているかのように、二人の身体と心は一本の紐で固く結ばれているのである。
健常者と障害者が一体となってGOALを目指す競技なのである。
今井 駿(20)は、自らの命が短い事実を伏せたまま、GUIDEとして瞳と一緒にパラリンピックのスタートラインに立つことに猪突猛進してゆく。
なかなか心が通じ合わないことのもどかしさ。
障害者の被害者意識。
健常者の無意識の同情。
さまざまな心の葛藤を体験していく…。
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