スタートライン

□Cast comment
水嶋瞳(16歳・盲目の少女)役:鈴木杏

実は走るのは得意じゃないと思っていたんですが、実際にスパイクを履いて、ブロックを使って練習していると、ちょっと速くなった気分でいます。山田くんとは3度目の共演で、私が12歳からの知り合いなので、息を合わせるのはとてもスムーズに出来ていると思います。今日もそうですが、これから一日中走るシーンが続くのでちょっとこわいです。

(走ること以外で大変なことは何ですか?):
とても複雑な事情で視力をなくしているので、その影響はどれくらいあるんだろう、というのを台本を読んで考えていたんです。現場に入ってみると、思ったよりとても強い子だったので…。グレるというとかではなく、ちょっと甘えも入っているような、ちょこっと屈折しているところもあるけれど…。駿と出会ってスタートラインを知って、彼女の強さが全面的に走ることへ向かうという変化がうまく伝えられたらと思います。

(役づくりで注意したことは?):
演じてみて、大きな壁だと思うのは太陽の光が強すぎると瞬きが増えてしまったり、目がしばしばと反応してしまったりするので、でも瞳ちゃんは日の光に反応することは無いので、太陽の光は大きな壁だなぁと思いました。

(障害者アスリートの方々の生き方を見て感じたこと、気持ちの変化は?):
前にも三重苦の女の子を演じたことがあって、その時も今回も感じているのは、どうしても(障害者を)特別視してしまいがちだけど、実は、たとえば瞳ちゃんのような方々には、それが日常で、その中で自分のできることは何か、興味のあることは何かを見つけたり、見つけられずにもがいていたり、分からなかったりというのは、今の普通に生活している若い子にもあることだと思うので、特別視しないで演じられればいいなぁと思います。

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