取材・文/松瀬学

「新生・柳本ジャパンが好発進だぁ。」
1点の重みを明日へ。新ヒロイン菅山かおる、颯爽デビュー
フジテレビ系列では、「女子バレーボール ワールドグランプリ2005」の日本戦全試合をゴールデンタイムを中心に独占中継する。(全国ネット)

正直、驚いた。
生まれ変わった全日本の勢いはほんものだった。あの世界ランク2位のブラジルを土俵際まで追い詰めたのである。4年ぶりのブラジル戦勝利まで、あと1点、あとたった1点だった。マッチポイントを3度、握ったのだ。だが...。
敗戦の責任をひとりで背負った大友愛がつぶやく。「悔しい。自分のサーブミスで負けたと思うので...。1点の重みを意識し、これから練習に取り組んでいきたい」。目はもう、真っ赤だった。
もちろん、見ているほうだって、滅茶苦茶、悔しい。でも、選手たちが1点の重みを改めて肌で知ったのは、なによりの収穫ではなかろうか。柳本監督は前向きにとらえた。「大友が個人的に受け止めているのは、目的意識があって、非常にいいことだと思います。でも、チームとして、全員がひとつの問題として、この1点を受け止めていきたい。チームとしては崩れなかった。いま、確実に世界と戦っていると思うんですね」と。

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