モナコの市街地コースでヒートする新旧王者対決!
文・尾張正博
また、このモナコでBスペック車であるTF106Bを実戦デビューさせるトヨタも、モナコGPは重要な一戦となる。シーズン序盤はスイッチしたばかりのブリヂストン・タイヤをうまく使いこなすことができずに足踏みが続いたが、このTF106Bはブリヂストン・タイヤに合わせてフロントサスペンションを改良したクルマである。
つまり、モナコでは言い訳することが許されないのである。2004年の覇者でもあり、予選での一発があるヤルノ・トゥルーリがどんな走りを披露するのか注目したい。
日本代表のスーパーアグリF1が、初めてのモナコでどんな戦いを演じるのかも楽しみである。前戦スペインでは苦戦が予想される中、佐藤琢磨が手のひらにレース中できたマメを潰しながらも、粘走。3戦ぶりの完走をチームにもたらした。確かに「乗りにくいクルマでモナコを走るのがどんなに大変か自分がよく知っている」(鈴木亜久里代表)というように、モナコでは苦しい戦いがスーパーアグリF1に待ち受けているだろう。
しかし、モナコに居を構える琢磨と、隣国フランス出身のチームメートのフランク・モンタニーにとっては、モナコGPは地元グランプリ。スタートダッシュいかんではMF1に先着することも不可能ではない。
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