K-1ファイター 武蔵
文・李春成

インタビュアーの目

部屋に飾ってあるポスターには、チョッパーにまたがるピーター・フォンダとデニス・ホッパーが写っている。'69年の名作「イージー・ライダー」のワンシーンだ。バイク好きの武蔵も、彼らと同じように気の合う仲間とツーリングへ出かけ、海や川で釣り糸を垂らすのが趣味だという。
もちろん初タイトルは欲しい。しかし、今は平常心でその日を迎え、試合を楽しむ余裕さえも身についた。だが「ディフェンスの武蔵」から「オフェンスの武蔵」という冒頭でも語った今年の課題は、ラスベガスでさっそく披露されることになるだろう。
ニューバージョンの武蔵に合うテーマ曲は、ずばり、ステッペン・ウルフの「Born to be Wild」(ワイルドで行こう)である。

武蔵はラスベガス大会のスーパーファイトで、2005年グランプリ王者のセーム・シュルト(オランダ)と対戦する。武蔵は、セーム・シュルトと2002年4月の「K-1 BURNING2002」の大将戦で対戦し、判定負けしている。武蔵としては、2006年の初陣でシュルトを倒し、年末のグランプリで悲願の初優勝への弾みをつけたいところだ。武蔵は「今回の試合は、自分から谷川さんに強い相手をお願いしました。シュルトとは一回、闘っていますが、チャンピオンなので願ってもない相手。もう一度やって、今年の一発目、いい試合をしたい」と意気込みを語っている。

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