◎インタビュアーの目
シドニー五輪の最終予選で全日本入りし、もう5年になる。それぞれのオリンピックを色に例えてもらった。シドニーは「グレー」という。「もう一歩でいけそうなところでいけなかった。しかも初めての全日本の大会だったので」。
アテネはというと、空と海の青が印象に残っているそうだ。「でも、なんか複雑な色です」。不完全燃焼だったからだろう。力を出し切ったのかと聞くと、即答だった。「いいえ」
では、北京は? ピンク色が好きな乙女はしばし、考え込む。「何ですかね。きらきらした色にしたいです」
“バレーが大好き"と顔に書いてある。だから、うまくなりたい。ダメなプレーの時は悩むのだ。それも成長の糧と考えれば、別に悪くない。要は、前向きにとらえるかどうか、だろう。
すごく綺麗な指、しなやかで長い腕。写真撮影でボールを抱えてもらうと、突然、笑い転げる。「あの〜、手が余るんですけど」。ははは、いい笑顔である。とことん悩み、コートではこの笑顔をふりまいていただきたいものである。
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