◎インタビュアーの目
話が進むうちに、なぜか爽快な気分になっていく。コート上のプレーや仕草と同様、言葉がスカッとしているのだ。裏がない。飾らない。真っ直ぐだ。誠実だから、聞く方は心地よい。成る程、男兄弟ばかりというのが、よくわかる。
コートで悔しがるアクションはド迫力である。正直、コワイ。ひどく負けずキライなのだろう。「勝負がかかった試合で負けるのは大キライです。ミスって、床をバーンと叩くと、自分で“あっイタイタ"みたいな。ファンの人から、決まった時よりミスった時の方がきれいとか」。苦笑しながらも、満更でもない様子なのだった。
うっすら赤みがかった鼻をぐすぐすさせながらのインタビューだった。そう、花粉症である。なのに春が好きという。イメージは真夏のヒマワリなのだけれど、「花はバラ」なのだった。やはり情熱の人なのだろう。
『絆』と『チャレンジ』にこだわる。チャレンジは楽しいというのだから、これからどんな大選手になっていくのか、期待したくなるではないか。
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