Y:大友選手は相当な負けず嫌いですよね。
O:小さい頃からそうだったかもしれない。私は兄弟と歳が離れているんですけど、おばあちゃんは私と同い年くらいの従兄弟たちばっかり可愛がっていたんですよ。それが悔しくて、従兄弟たちには何でも負けたくなかった。それが原点かな(笑)。その延長線上で、どんな小さな大会だろうが、ワールドカップやオリンピックのような大きな大会だろうが、試合という試合には全部勝ちたいんですよ。だから最終予選でロシアに負けたことが悔しくてしょうがない。勝ったけど台北戦も悔いが残る。もっと言えば、イタリア戦も韓国戦も不満足ですね。自分の中に「何かもっとできたんじゃないか」という思いが残っているんですよ。決めなきゃいけないシーンで、外してしまったプレイもあったし。追求すればするほど、何かが違うという感覚が残ってしまうんです。もちろん、自分なりにいいプレイはできたという思いもあるんですよ。テレビ局に自分のプレイに点数をつけてとお願いされたんですけど、つけられなかった。強いていうなら「50点」ぐらいですかね、と答えましたけど。50点というのは、いまいち満足できなかったから。「今日は完璧だった」と思いたいんですけど、試合が終わって冷静に考えると、「フェイントであそこに落していたら決まったはずだ」と思うと、例えスパイク本数が多くても、そっちの方に意識が向いてしまう。でも、現役でいる以上は、自分に満足してはいけないんじゃないかと思っています。
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