Y:日本人には「マリーシア」の感覚がない。それを他の選手にも教えて下さい。
S:私はいつもいつも、マリーシアで馬鹿。でも、この発想があると相手を騙せるしね。宇佐美には教え ているよ。ディフェンスとかになった時に「ダーン」と打ち込まれて「痛い、痛い」と演技する。痛く ないのに。このマリーシア、試合ではいっぱいある。使った方がいい時がいっぱいある。
Y:日本人は、なかなかできない。
S:多分、それが日本の弱点だと思う。でも、それはスポーツ文化、バレーボール文化の違いから来るものだよね。中学校、高校、大学と学校でスポーツを教えるでしょ。ブラジルはクラブチーム。だから発想が自由。日本は教育の一環。私が一番恐れるのは、指導者がその過程で選手の個性を変えてしまうこと。だから選手は、自信を持って行動しないと。
Y:でも、マルコスにずっと接していると、選手たちもちょっと変わるかも。
S:みんなにはいつも話しているよ。でも、難しい。マリーシアの発想を伝えるのは難しい。試合の時に しか伝えられないけど、試合の時には時間がない。日本の選手はボールミスすると怒る。怒らないで前 を向く。その方がチームにはいい。
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