◎インタビュアーの目
バレーの硬軟ではないが、インタビュー中、いろいろな話題を振ってみた。軽い話からリベロの技術論まで。しかし、この人は、表情と話のリズムを変えることがなかった。意志の強そうな顔と相まって、相当、精神の軸がしっかりした人だなと思った。リベロのポジションを毎年、スキルの高いベテラン達と競わされて、最後にいつもレギュラーの座を手にしてきたのは、この崩れない精神がアドバンテージになっていたのだろうと理解した。座右の銘は「成せばなる」だと言う。大学卒業時にどこからもオファーがなく、9人制のバレーをするチャンスしか与えらなかったものの、それでも腐らずに努力してきた結果が、今のポジションに導いた。故大松博文監督が残した「成せばなる」の精神で、最終予選ではどんな強力なスパイクもチャンスボールに変換し、アテネ行きの切符を手に入れていただきたい。
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