インタビュー・文/吉井妙子
Y:今シーズンは順調ですね。国内大会はことごとく優勝し、ワールドカップ・ソルトレーク大会の500mでも表彰台の真ん中に立ちました。今や、日本女子スピードスケートの第一人者です。
S:昨シーズンもワールドカップの開幕戦だった長野大会で優勝し、自分でもひと皮剥けたかなとは思っていたんですけど、今シーズンはさらにその上の段階に入ったのかなという手応えはあります。ソルトレークで優勝しましたけど、コンディションは最悪だったんです。風邪も引いていましたしね。その前に国内大会が幾つもあって、疲労困憊の状態で海外遠征に出ましたし、時差の調整も上手くいかなくて、結構苦しみながらのレースでした。そんな中でも結果を残せたので、満足はしていませんけど、コンディションが悪い中での勝ちかたというのが多少分かってきたかな、とは思っています。
Y:ワンステージ上に上がったと思うのは、どんなところですか。
S:スケーターとしての総合力と言ったらいいんでしょうか。体力、精神力、技のトータルが少し強靭になったのかな。ただし、まだまだ課題はたくさんありますよ。体力的にもっと筋力というかパワーが欲しいし、技は細部をもっともっと詰めなくてはなりません。それにスタート時には凄く緊張してしまうので、その辺の精神的安定も課題ですね。
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