Y:お父さんが見に来るはずの世界柔道では、どんな闘いをしますか。
I:攻撃柔道ですね。攻めて、1本を取る。常に自分の柔道をするというのを頭に描いてやっていますから、勝ち負け以前にまず、自分の柔道を100%出し切る。9月11日に照準を合わせ、この一日ですべてを出し切りたいなと思っています。もちろん、相手も僕を研究してくるし、簡単に行かないのは分かっています。2月のドイツ国際大会の時も、僕は裸にされているなと思いましたから。相手が組み手を引きつけてくるため、なかなか自分のペースに引き込めない。投げられないためにはイコール組まないことだと考えたんでしょう。確かに賢いけど、でも逆に言うと相手が逃げていることでもあるんです。そこで追いかければ、反則をとれますからね。研究されていても、その上を行く技を仕掛ければいい。そうすることによって僕の柔道の幅も広がって行くんです。もっと本質的なことを言えば、投げることを追求すると、色んなアイディアや発想がドンドン出て来る。
Y:世界柔道では、また新たな井上康生を見たいです。
I:自分の柔道は好きです。顔とかスタイルはコンプレックスばかりだけど、柔道をやっている自分というのは、輝いているのではないかなと思います。それには自信がありますね。僕は誰よりも柔道が好きだって言える。新しい井上康生をお見せ出来るかどうか分かりませんけど、輝いている康生はお見せ出来ると思います。やりますよ。
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