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キャストスタッフの一言
奥寺 健
私はこれまでに今回を含めて6回、「ラヴシーン」に関わらせていただいております。1回目2回目に出演させていただいた頃は、正直なところ、朗読っていうのはどれくらいのことをやるのかっていうのが、常にみんな手探りだったんです。ちょっとお芝居っぽいことをやってみたり、それとは逆に本当に読む方に行ってみたり、いろいろな試行錯誤をする中、今回の7回目を迎えているということなんです。最初の頃は、思いっきり絶叫をしてみたり、役者のようにやってみようと思ったり、今から考えるとほんとに恥ずかしいことばかりで、記録はなるべく見たくも聞きたくもないというような感じなんです。そんな中で一つ答えが出たなと思ったのが、第5回の「冷静と情熱のあいだ」を読ませていただいた時です。最後のクライマックスで、ご存じの方はわかると思うんですけれど、イタリアのドームの上で主人公2人が出会うというシーンがあるんですね。その時の自分の気持ちの入れ方が、ひとつの「ラヴシーン」のやり方なんだなというふうに感じました。それがすごくうれしくて、イタリアに出張した時、ちょっと時間ができたのでドームの上に登ってみたりしました。でも、本当のドームはフィレンツェで、僕が行ったのはバチカンのドームなんですけれど、先にドームに登ってから本番に臨めたら良かったなと思います。今回も、その作品の背景にまず立ち合ってから本番というのは無理かもしれないんですけれど、でも第5回の時と同じような感動を自分で感じて、皆さんにも感じていただければと思います。
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(C)フジテレビジョン