*-*-ヤサイ、サイタ。-*-*

#23 柿

少しぶあつい葉っぱに包まれて、ささやかに咲く黄色い花。この真ん中の部分が、膨らんで行くと〜…そう! 柿が出来ちゃう! これは柿の花!

柿と言えば、秋を代表する果物だけど、ほら、「甘柿」と「渋柿」があるじゃない?
もともとは、どの柿にも入っている"シブオール"って成分が渋みのもと。
これが黒いツブツブになって固まっていると、渋みが抜けて甘みがでるんだって。知ってた?
ジャーン! 出ました! 「柿渋」〜!
これは、柿に含まれるしぶ〜い成分、シブオールを使って作られた昔からのアイデア商品! 日本では、水やカビを防ぐ為にとっても重宝されてきたのよ。
例えば、時代劇でよく見かけるこのシーン。浪人が番傘に紙を貼り付けているシーンなんだけど…ほら、ほら。この赤黒い塗料。実はこれが、カキ渋!番傘作りの必需品!
カキ渋は、雨に濡れても水をはじいて、カビを寄せ付けない効果があるので、昔の人は、紙の傘が濡れても大丈夫なように、カキ渋を使っていたんだって。
他にもその特長を活かして、ウチワや扇子、行燈なんかにも使われていたそうよ。みんなの身の回りにも「柿渋」を使ったモノがあるかも。探してみたら。う〜ん、それにしてもシブイ!
そうそう、柿って、シャキシャキのと、グニャグニャのがあるでしょ。あれって熟し方の違いなんだけど、私はグニャグニャの方が好きかなぁ。

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