*-*-ヤサイ、サイタ。-*-*
#2 はくさい
春の青空に咲く小さくて黄色い可憐な花、白菜。
ご存知の白菜、あの姿のてっぺんから茎が伸び、その先に花が咲くので、あまり目にしませんね。
だけど! あるところにある!
宮城県塩竃市、奥松島にいくつも浮かぶ島々。空から見ても黄色い帯になって咲くのは、白菜の花。
そもそも、白菜が日本に入ってきたのは、日清戦争で大陸に渡った兵隊さんたちが持ち帰ってからというから、およそ100年前のこと。
しかし日本で育ててみると、ミツバチなどの虫が同じアブラナ科の花粉を交配させてしまい、白菜は丸まらずに広がりっぱなしの無残な姿に。
そこで目をつけた奥松島。島に生えていたほかのアブラナ科の植物を全て抜いて、白菜を植えたら大成功! 今、白菜が食べられるのはこうした苦労があってこそ、なんですね。
[0]もどる
(C)フジテレビジョン