女の一代記
越路吹雪
コメント

−プロデューサー・喜多麗子

越路吹雪さんは、昭和28年・パリに3ヶ月単独で勉強に行き、あちらのエンターテイメント、ショーアップの方法、色彩感覚などを学び、日本でそれを皆さんに披露するという、日本のエンターテイメントを作った一人です。私も小学生の頃、父に連れられて越路吹雪さんのリサイタルを聴きに行ったんですが、その時に、世の中にこんなにもカラフルな世界があるんだろうか、こんな素敵なきらびやかな世界があるのかと、感動しました。その場面は、所々なんですが今でも鮮明に記憶しています。そして今、天海祐希さん主演でドラマ化できたことを非常にうれしく思っております。天海さんにもし断られたら、この企画ごと辞めてしまおうと考えていたくらいなので。たぶん今、越路吹雪さんもお喜びになっていることと思います。

撮影の前に越路吹雪さんのお墓参りに行ったのですが、そのとき小雨が降っていて、傘をさして寄り添う天海祐希さんと松下由樹さんの姿に、本当に旧友のような雰囲気が感じられて。あぁこのドラマはすごくうまくいくんじゃないかと思いました。

今回は、衣裳、装飾品にクリスチャン・ディオールさん、ブルガリさんにご協力をいただいており、また、越路さんと親しかった黒柳徹子さんにもご協力いただき、越路さんの形見の黒のベロアスーツとコートと靴を衣装としてお借りしました。そのような所もみどころのひとつですので、じっくり見ていただければと思います。

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