ドラマスペシャル
奇跡の動物園
〜旭山動物園物語〜
◇イントロダクション
北の大地に、ひとつの奇跡が起きた。
それは、14枚のスケッチから始まる。
職員たちが、自分の夢を素直に語りあい、夢を実現するためのアイデアを出し合い、少しずつ動物園を変えていった。どうしたら動物の生き生きとした姿を取り戻せるか、彼らの輝く瞳を求めて、常識破りの展示施設の工夫が開始された。
ここには、パンダやコアラ、ラッコなど人気ものはいないのに、旭川駅からバスで40分もかかるのに、そして、厳しい冬には、午前10時30分から午後3時30分の短い時間しか開園しないのに、行列のできる日本一の動物園になった。
旭山動物園を歩くと、必ず目にとまる、赤と青の2色の小さなパネルがある。手書きで記され、動物達のオリの前にちょこんと、ぶら下がっている。
それは、命の情報。
赤いパネルは、新しい生命の誕生や新たに来園した動物たち、青いパネルは、死んだ動物たちの情報が書き込まれている。
動物園は、動物の姿形をただ見せるだけではなく、"命"そのものを伝える場所でありたいと思うスタッフたちのメッセージである。
一生をそこで、暮らさなければならない動物達に、よりよい生活環境を与えたい。動物たちは、どういう行動をし、どういう動きをしたがるのか?それらを見つめ直すことから始まった。
夢の王国の創った、一途な情熱を描きたいと思う。
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